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2014年10月9日
■ライフプラン表の作成について(2)
○ライフプラン表作成の落とし穴
前回お話したように最近はようやくライフプラン表が認知されだしてどこの保険会社もソフトを使って作成できるようになりました。また、ハウスメーカーでも一部のところではマイホーム購入の判断材料として利用していますし、来店型の保険代理店でも当たり前のように作っています。
しかし、危険なのはあくまでもシミュレーションなので、作成者の設定次第で結果をどうにでもできてしまうということです。例えば、30歳の男性のライフプラン表を作成するとします。将来の収入の変化の設定について全く変動しないとするのか、0.5%複利で増えていくとするのか、1%複利で増えていくとするのか、どのような前提条件で設定するかによって結果が大きく違ってきます。「収入が全く変動しない」と設定する場合と「1%複利で増えていく」と設定する場合とではおそらく60歳の頃には1000万円以上のひらきができてしまいます。
また、退職時期や退職金の額、配偶者の収入を何歳までとするかといった設定や生活費の上昇幅も重要です。特に子供に関する費用は結構シビアに上がっていくので、単純に食費を増やすだけでなく衣服代や携帯代、お小遣いなど細かく考慮する必要があります。これらの設定次第で年間で10万円以上違ってきます。これも設定を甘くするとライフプラン表のうえでは将来は安心できるように見えてしまいます。
それとどのライフプラン表でも出てくるのは年間収入から支出を引いた年度別収支です。そして、収支から貯蓄にどれくらい回すかを設定します。そこからいくら貯金に回すかの割合か金額を入力するのかの設定によっても結果が大きく変わります。これは年間で余った分の5割を貯蓄に回すと設定すると金融資産の残高がものすごく増えていきます。さらにその残高が1%複利で増えていくといった設定にすると大幅に増えていきます。しかし現実にそれが本当に実行できるのでしょうか?
時間をかけて作成しても非現実的であればライフプラン表はシミュレーション、単なる机上の空論のものになってしまいます。
しかし、ここが最大の落とし穴で視覚的に認識するもの、目で入った情報はとてもインパクトがあります。「子供がいて家を買って現状のままで60歳になっても大丈夫、5000万預金残高あります」という状況を視覚的に見たら自分は全く問題無いと強く認識してしまいます。これがライフプラン表の功罪の罪の部分かなと思います。
続く
※次回は「ライフプラン表作成前のチェックポイント」です。